こんにちは。おおたにです。
今回はLiferay 7のインストール方法について紹介します。
本ブログでもたびたび取り上げているLiferayは、オープンソースのデジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)製品です。従来はエンタープライズ向け情報ポータル(Enterprise Information Portal)と呼ばれていたジャンルですが、よりユーザ体験や顧客体験にフォーカスするために現在はDXPと呼ばれています。
企業のインターネット向けサイトやイントラネット向けサイト、代理店/販売店ポータルなどに代表される組織/企業間、コミュニティポータルなどに代表されるユーザ同士など、様々な形での情報発信/情報共有の場を構築することに利用されています。さらにはバックエンドにあるシステムの情報や他のサービスを通して得られる情報を統合し、B2B/B2C、パブリック/プライベート問わず様々なWebサイト上で最適なユーザ体験を提供することができるプラットフォームです。
エンタープライズ向けと銘打たれているのでインストールの敷居も高いのではないかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。もちろん実運用を考えると諸々の設定やチューニングを行う必要がありますが、とりあえずインストールして使ってみようという限りではとても簡単にセットアップすることができます。
LiferayにはCE(Community Edition)とDXP(Digital Experience Platform)の2つのエディションがあります。
CE : 無償利用できるけどLiferay社のサポートが受けられないバージョンです。記事執筆時点ではLiferay Portal 7.3.2 CE GA3が最新のバージョンです。
DXP : 有償のサブスクリプションが必要だけどLiferay社のサポートを受けられるバージョンです。セキュリティ関連を含む修正パッチの提供が受けられる他、クラスタリングやAudit等の構成/運用面で助けとなる機能が提供されます。記事執筆時点ではLiferay DXP 7.2 SP2が最新のバージョンです。
なお、DXPをご検討中の方やご質問/ご相談のある方はこちらのフォームから弊社までご連絡ください。
Liferayの動作にはJavaが必要です。CEはこちら、DXPはCompatibility Matrixで必要なJavaのバージョンが確認できます。
Liferay Portal 7.3 CEやLiferay DXP 7.2であればOracle JDK 8が必要です。こちらからダウンロードしてインストールしてください。
CEはLiferay Community Downloadsの「Liferay Portal」から、DXPはLiferay Help Centerからダウンロードできます。Bundled with Tomcat (tar.gz)もしくはBundled with Tomcat (7-Zip)を選択してダウンロードします。
Apache Tomcatが同梱されて必要最低限の設定も行われているため、さくっと動かすにはこのパッケージがお勧めです。
次に、先ほどダウンロードしたLiferayのファイルを展開します。
以上でLiferayのインストールは終わりです。簡単!
なお、実運用を考えると別途データベースを用意したりJVMをチューニングしたりなどの設定が必要ですが、ひとまず動けばOKということであればデフォルトのままで十分です。
DXPの場合はLiferay社から提供されるライセンスファイルを
では、早速Liferayを起動してみましょう。Liferayを起動するためには、以下のTomcat起動スクリプトを実行します。
Windows :
Linux (or Mac OS X) :
Liferayが正常に起動すると、ブラウザが自動的に起動して
これは初回起動時のみ表示される設定画面で、ポータルの名称やデフォルト言語、管理者ユーザの情報、データベース接続を設定することができます。デフォルトでは組込みDBのHypersonicが使われますが、お試し用途であればこのままでOKです。
Email欄に管理者のメールアドレスを入力して「Finish Configuration」をクリックします。しばらく待つと設定が完了して利用規約が表示されるので、「I Agree」をクリックします。
続いて管理者ユーザのパスワードを入力して「Save」をクリックします。
最後にパスワードリマインダ(パスワードを忘れた時の秘密の質問)を入力して「Save」をクリックします。
設定が完了すると、以下のランディングページが表示されます(上がLiferay DXP 7.2、下がLiferay Portal 7.3 CE)。
以上でLiferayが使える状態になったかと思います。みなさまも是非Liferayをインストールして実際に触ってみてください!
Liferayが正常に起動しない場合は、以下のログの内容を確認してみてください。
また、LiferayをインストールしたPCのメモリも確認してください。Liferayはデフォルトでヒープに2.5GB、MetaSpaceに768MB使う設定となっています。PCのメモリは4GBだと厳しいかもしれません。少なくとも6GBは欲しいところです。
今回はLiferay 7のインストール方法について紹介します。
本ブログでもたびたび取り上げているLiferayは、オープンソースのデジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)製品です。従来はエンタープライズ向け情報ポータル(Enterprise Information Portal)と呼ばれていたジャンルですが、よりユーザ体験や顧客体験にフォーカスするために現在はDXPと呼ばれています。
企業のインターネット向けサイトやイントラネット向けサイト、代理店/販売店ポータルなどに代表される組織/企業間、コミュニティポータルなどに代表されるユーザ同士など、様々な形での情報発信/情報共有の場を構築することに利用されています。さらにはバックエンドにあるシステムの情報や他のサービスを通して得られる情報を統合し、B2B/B2C、パブリック/プライベート問わず様々なWebサイト上で最適なユーザ体験を提供することができるプラットフォームです。
エンタープライズ向けと銘打たれているのでインストールの敷居も高いのではないかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。もちろん実運用を考えると諸々の設定やチューニングを行う必要がありますが、とりあえずインストールして使ってみようという限りではとても簡単にセットアップすることができます。
CE(Community Edition)とDXP(Digital Experience Platform)
LiferayにはCE(Community Edition)とDXP(Digital Experience Platform)の2つのエディションがあります。
CE : 無償利用できるけどLiferay社のサポートが受けられないバージョンです。記事執筆時点ではLiferay Portal 7.3.2 CE GA3が最新のバージョンです。
DXP : 有償のサブスクリプションが必要だけどLiferay社のサポートを受けられるバージョンです。セキュリティ関連を含む修正パッチの提供が受けられる他、クラスタリングやAudit等の構成/運用面で助けとなる機能が提供されます。記事執筆時点ではLiferay DXP 7.2 SP2が最新のバージョンです。
なお、DXPをご検討中の方やご質問/ご相談のある方はこちらのフォームから弊社までご連絡ください。
Javaのインストール
Liferayの動作にはJavaが必要です。CEはこちら、DXPはCompatibility Matrixで必要なJavaのバージョンが確認できます。
Liferay Portal 7.3 CEやLiferay DXP 7.2であればOracle JDK 8が必要です。こちらからダウンロードしてインストールしてください。
Liferayのダウンロード
CEはLiferay Community Downloadsの「Liferay Portal」から、DXPはLiferay Help Centerからダウンロードできます。Bundled with Tomcat (tar.gz)もしくはBundled with Tomcat (7-Zip)を選択してダウンロードします。
Apache Tomcatが同梱されて必要最低限の設定も行われているため、さくっと動かすにはこのパッケージがお勧めです。
Liferayのインストール
次に、先ほどダウンロードしたLiferayのファイルを展開します。
liferay-ce-portal-7.xxxx
もしくはliferay-dxp-7.xxxx
というフォルダが作成され、その中に必要なファイルがコピーされます。なお、このフォルダは<LIFERAY_HOME>
と呼ばれ、Liferayの設定や運用に際して重要なフォルダとなります。以上でLiferayのインストールは終わりです。簡単!
なお、実運用を考えると別途データベースを用意したりJVMをチューニングしたりなどの設定が必要ですが、ひとまず動けばOKということであればデフォルトのままで十分です。
[DXPのみ] ライセンスファイルのコピー
DXPの場合はLiferay社から提供されるライセンスファイルを
<LIFERAY_HOME>/deploy
フォルダにコピーします。Liferay起動時にライセンスファイルが読み込まれ、認証をパスして初めてLiferayが使えるようになります。Liferayの起動と初期設定
では、早速Liferayを起動してみましょう。Liferayを起動するためには、以下のTomcat起動スクリプトを実行します。
Windows :
<LIFERAY_HOME>/tomcat-xxxx/bin/startup.bat
Linux (or Mac OS X) :
<LIFERAY_HOME>/tomcat-xxxx/bin/startup.sh
Liferayが正常に起動すると、ブラウザが自動的に起動して
http://localhost:8080
にアクセスします。起動しない場合はブラウザを起動して先のURLにアクセスしてみてください。以下のような画面が表示されればOKです。これは初回起動時のみ表示される設定画面で、ポータルの名称やデフォルト言語、管理者ユーザの情報、データベース接続を設定することができます。デフォルトでは組込みDBのHypersonicが使われますが、お試し用途であればこのままでOKです。
Email欄に管理者のメールアドレスを入力して「Finish Configuration」をクリックします。しばらく待つと設定が完了して利用規約が表示されるので、「I Agree」をクリックします。
続いて管理者ユーザのパスワードを入力して「Save」をクリックします。
最後にパスワードリマインダ(パスワードを忘れた時の秘密の質問)を入力して「Save」をクリックします。
設定が完了すると、以下のランディングページが表示されます(上がLiferay DXP 7.2、下がLiferay Portal 7.3 CE)。
以上でLiferayが使える状態になったかと思います。みなさまも是非Liferayをインストールして実際に触ってみてください!
トラブルシューティング
Liferayが正常に起動しない場合は、以下のログの内容を確認してみてください。
<LIFERAY_HOME>/logs/liferay.xxxx-xx-xx.log
<LIFERAY_HOME>/tomcat-xxxx/logs/catalina.xxxx-xx-xx.log
また、LiferayをインストールしたPCのメモリも確認してください。Liferayはデフォルトでヒープに2.5GB、MetaSpaceに768MB使う設定となっています。PCのメモリは4GBだと厳しいかもしれません。少なくとも6GBは欲しいところです。